2013年から開始した任侠作品シリーズ「日本統一」は、不良少年だった氷室蓮司(本宮泰風)と田村悠人(山口祥行)が、任侠団体・侠和会の若頭と本部長になり、「弱きを助け、強きを挫く」をテーマに日本極道界の頂点を目指すサクセスストーリー。レギュラーシリーズ以外にも、映画化や地上波連続ドラマ化されてきたが、今作の「東京編」は地上波ドラマの第3弾。W主演の本宮と山口に本作の見どころのほか、今後の展開について聞いた。
毎週水曜 深1:00〜1:30 テレ東ほか
注意喚起という意味を込めて、世の中の動きや問題を取り入れています—本宮
泰風の構想は、毎回想像を超えてくるから面白い—山口
——今回は昨今、社会問題にもなっている〝トクリュウ〟(匿名・流動型犯罪グループ)が題材です。これまでのシリーズもそうでしたが、その時の世の中の出来事などが脚本に盛り込まれているように思います。そのあたりは意識されているのでしょうか。
本宮 意識しています。「日本統一」を知らない方にも見てもらうために1番入りやすいのは何かなと考えた中で、世間で話題になっていることを扱うのも1つなのかなと思って取り入れています。
山口 少し前から闇バイトに関連する事件が多くなっているし…。
本宮 そう、だから注意喚起という意味を込めて。被害の怖さはもちろんですが、今回は普通に生きている人がバイト感覚で犯罪に手を染めてしまう怖さ、知らないうちに自分が加害者側にまわることもあるよという怖さを描いています。あと、地上波で放送するということで、見てもらうためのもう1つの要素として女性キャストを物語の重要人物として入れたところ、篠田(麻里子)さんもかたせ(梨乃)さんも、こちらの理想以上に演じてくださいました。
山口 梨乃さんも篠田さんも男だらけの現場を楽しんでくれていたのが嬉しかったし、2人とも素敵な方でした。
——第1話で出てきましたが、シリーズの見どころの1つでもある山崎一門のやりとりや大勢でのドンパチシーンは、今後もありますか?
本宮 期待にお応えできるかと。
山口 今回は、侠和会とトクリュウと警察の三つどもえですからね。物語の展開も含めて楽しんでもらえるんじゃないかな。
本宮 やりとりに関して言うと、テレビ東京ならではの要素もあります。
<続きは、TVnavi9月号をご覧ください。>
写真/飯田かずな 文/宮西由加 ヘアメイク/坂口佳那恵 スタイリスト/荒川小百合
やまぐち・よしゆき
1971年8月6日生まれ、東京都出身。近作は映画『ゴーストキラー』(24年)、大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」(25年)など。主演映画『田村悠人』が公開中。
もとみや・やすかぜ
1972年2月7日生まれ、東京都出身。大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」(NHK総合 毎週日曜 後8:00)、「晩酌の流儀4〜夏編〜」(テレ東系 毎週金曜 深0:42)に出演中。