「音楽デビュー25周年記念 藤木直人 LIVEセレクション」と題し、藤木直人がこの夏に行なった全国ライブハウスツアー『Naohito Fujiki Live Tour ver14.0 BE FREE』をはじめ、テレビ初放送となり、藤木の音楽活動の節目となった公演を5カ月に渡ってCSホームドラマチャンネルで放送! 今あらためて音楽愛やライブへの思い、さらに俳優活動について本人に直撃した。
ホームドラマチャンネル 10/6日 後6:30〜 25年2月まで放送予定
「やっぱり、ライブハウスという狭い空間でのライブは楽しいですよ。バンドメンバーとも和気あいあいと旅をした感じで」
全国11ヶ所・12公演のライブハウスツアーを完走した藤木直人の顔は晴れやかだ。しかも今回、ツアータイトルに冠された「BE FREE」は、自身が高校時代にギターをはじめるきっかけになった憧れの存在・布袋寅泰が書き下ろしてくれた新曲とあって、より格別なライブとなった。
「僕にとって〝音楽の原点〟が布袋さんであり、BOØWYなんです。僕が曲にかける思いとか、ツアー中に52歳になるタイミングだったので〝52〟から〝ご自由に=BE FREE〟というコンセプトをお伝えしたら、あっという間にデモテープを作ってくださって。歌は『ラララ〜♪』でしたけど、サビにはすでに〝BE FREE〟が入っていました」
ツアーのセットリストには、BOØWYの名曲「JUSTY」が組み込まれていたのも感慨深い。
「僕が高校時代、必死になってコピーしていたフレーズを35年経った今、ステージで弾いていることが感慨深いなと思います。高校生の自分に言っても絶対に信じてくれない話(笑)。自分なりに頑張ってきた〝ご褒美〟ですね」
また7月19日の豊洲PITでの誕生日公演では、ファンがピンクのサイリウムを光らせるサプライズ祝福も…。
「誕生日にああいうかたちでファンのみんなに祝ってもらえるなんて、1ミリも想像していませんでした! みんなも楽しんでくれたなら、よかったです」
そんなファンの反応は、ライブ構成の上でも大切にしている部分だという。
「例えばこれまでのライブでも、それまではやったことがなかったダンスを『僕がやったらみんな驚くだろうな…』と思って取り入れたり、僕が弾けないピアノを弾く時も同じで、『当然、ピアノ曲をやるだろう』という予想に反して、ロックな曲をピアノアレンジにしたりして。求めてもらっていることと、その期待に対するいい意味での〝裏切りのバランス〟は、いつも考えていますね。僕はCDとバンドスコアを買って、ひたすら楽曲をコピーしていたタイプなので、バンド経験もほとんどないままにCDデビューして。つたないなりにライブの回数を重ねてきて、ファンのみんなも『この曲はこういうふうに乗ろう!』とか考えてくれて浸透していった。その意味では、ファンのみんなに支えられている部分が大きいと思います」
そうして続けてきた音楽活動は、今年で25年を迎えた。
「僕は別に音楽ばかりをやってきた人間ではないので、25周年という時間にはあまりこだわりはないんですが、それでもステージに立って、自分のことを応援してくれる人がいるのをリアルに感じられるのは励みになります。俳優としては、最近でこそ舞台もやりますけど映像作品が多かったので、直接ファンと会う機会はなかなかなかったですし」
来年には俳優活動30周年を迎える藤木。あらためて〝俳優業〟をどのように捉えているのか?
「演じることの大変さをこの世界に入ってから知ったので、そこに喜びを見出すのはなかなかないかも。でも自分なりに努力したことを認めてもらえたりして、手応えを感じることもありますけど、俳優はオファーがないと成立しないし、一人で作品を作れるわけではない。結果がわかりづらい。とはいえ、俳優活動が僕の中心。〝藤木直人〟という価値をどう作っていくかということだと思っています」
そんな中で、好きな音楽の時間は〝趣味〟だと話す。
「今は〝趣味〟ですね。俳優業を頑張らないとライブもできないと思っていますし。もちろん、リリースするからには自分なりに『これが面白いんじゃないか』ということを提示しますけど、プロのミュージシャンと一緒に音楽が作れてステージに立てるというのは、それだけで幸せなこと。それにライブは自分で演出できる場所だから、より自分に近いところでやれている気がします。やっぱり音楽をやる上での一番の目的は、〝僕自身が楽しむ〟ことですから」
放送ラインアップは公式サイトをご確認下さい。