救命の最前線=修羅場を制するスーパー救命医の活躍を描いた、松本若菜主演の医療ドラマ「Dr.アシュラ」。田辺誠一、片平なぎさ、渡部篤郎ら、錚々たるベテラン俳優勢の中で、Aぇ! groupの佐野晶哉は、不器用でビビリだが、まっすぐな性格の研修医役として励んでいる。そんな“佐野きゅん”の修羅場とは?
毎週水曜 後10:00〜10:54 フジテレビ系
現在放送中のドラマ「Dr.アシュラ」で、救急科に配属されたポンコツ研修医・薬師寺保役として奮闘している佐野晶哉。「絶対に助ける」という強い信念を持ち、重症患者を同時に何人も処置するスーパー救命医〝アシュラ〟こと杏野朱羅(松本若菜)に振り回されながら、さまざまな修羅場を経験して少しずつ成長中…!?
「保は視聴者の目線に一番近いキャラクターだと思うので、僕の温度感や台詞の言い方1つで、その場の緊張感とか患者の危機感とかが変わってしまいます。主人公のアシュラを引き立てるのも、魅力を殺してしまうのも、保なんやろなって。最初の顏合わせの時に監督から『全話を通して、一番成長や変化を感じさせるのが保やから』と言われました。僕が思うに、保は〝命を救いたい〟みたいな子供の頃からの夢があるわけではなく、親が医者だから将来俺も医者になるんやなって勉強して、たまたま救急科に配属されて、研修期間をこなそうとしてるだけ。でも、そこでアシュラ先生やいろんな人と出会って影響を受けて、どう変わっていくのか。その成長をしっかり表現したいです」
舞台は壮絶な救命医療の現場。医療ドラマならではの大変さを痛感している。
「心臓マッサージとか、ルートを取って点滴を打つ方法とか、事前のリハーサルで教わりました。台本に書かれてる台詞以外の部分で、これだけ医療行為の動作があって、さらにその動作に付随する別の台詞みたいなものもたくさんあって、びっくりしましたね。医療用語は全くなじみがないですし、理解もできないので、台本に出てくるたびにネットで調べたりしてます。それでも、保はなんもできへんポンコツ研修医やから、『何々して!』って言われて、『はい』って戸惑ってるだけなんですけど、アシュラ役の松本さんは『何々して!』の部分に膨大な医療用語が詰め込まれてて、台詞量も動作も多いから、ほんまに大変やろなと思います」
そんな松本若菜の気配りなど、座長としての姿から得るものが多かったそう。
「松本さんは、カッコいいし頼もしい。どのスタッフさんとも仲良くしゃべっていらっしゃるし。オペシーンの撮影では、患者役の方が一日中、寝た状態でいるんですけど、誰よりもその患者さんのケアをされていて、『水飲まれますか?』『寒くないですか?』とか声をかけたり、毛布をつま先のほうまでかけてあげたり。優しい方やなって思いました」
Aぇ! groupは、5月11日まで行なわれた全国アリーナツアーと並行しながら、佐野、正門良規(「ムサシノ輪舞曲」テレビ朝日系)、草間リチャード敬太(「PJ〜航空救難団〜」テレビ朝日系)の3人がそれぞれ連続ドラマの撮影に臨んでいた。CDデビュー前は、メンバー同士でドラマの台詞の練習に付き合ったりしたこともあったが、今のこの多忙な彼らには〝切り替え〟が必須。
「今回は、そういうやりとりはないですね。みんな割とギリギリというか(笑)。ライブのリハも5人そろうことが少なかったし、みんなでわちゃわちゃできるほどの余裕がなかったんで、集まったら、もうぎゅっとリハに集中してました。ツアー中も、お互いのドラマ撮影の話をしたり、正門くんが楽屋で読んでた台本をちらっと見たりすることはあったけど、一緒に読み合わせしたりする余裕はなかったです。でも、平日はドラマの撮影にガッツリ集中させてもらって、週末にAぇ! groupで楽しくライブをやってという、これぞ〝デビュー組〟っぽいスケジュールがほんまに嬉しいし、ありがたいです」
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写真/福本邦洋 文/澤登絵奈 ヘアメイク/髙取篤史(SPEC) スタイリスト/寒河江健(Emina) 衣装協カ:メゾン キツネ

2002年3月13日生まれ、兵庫県出身。映画『か「」く「」し「」ご「」と「』が5月30日公開。Aぇ! groupの3rdシングル「Chameleon」が6月18日リリース。