昭和11年を舞台に、交際ゼロ日婚からスタートした新婚夫婦を芳根京子と本田響矢が演じるハートフル・昭和新婚ラブコメディー。芳根演じるなつ美と本田演じる瀧昌の初心(うぶ)な2人に胸キュンが止まらない!
毎週木曜 後10:00〜10:54 フジテレビ系
なつ美は何をしていてもかわいい—本田
瀧昌さんのギャップがすごく愛おしい—芳根
——今作のオファーを受けた時の感想を教えてください。
芳根 原作がとても素敵で心を奪われました。と同時に、こんな魅力的な作品をドラマ化するにあたり、どういうふうにカタチにしていこうかと。今回演じるなつ美は、とてもピュアな女の子で、年齢を重ねるにつれてなかなかできなくなる役どころだと考え、思い切って挑戦させていただきたいと思いました。
本田 すごく嬉しかったという気持ちが一番でした。今作の舞台が昭和初期なので、携帯電話もまだない時代。気軽に連絡を取れたり、相手の声を聞けるわけでもない。会えた時はきっと今の時代よりも嬉しさがあふれるだろうし、そういった瞬間を映像でも大切にしていきたいです。
——原作から演じるヒントを得たことは?
芳根 今回、原作と同じシーンが多く盛り込まれていることもあり、常に原作を持ち歩いています。台本と見比べながら、なつ美の目線の落とし方ひとつとっても、どのように表現するのがなつ美らしくなるのか細かくチェックしています。とはいえ、実写化する意味を考えた時、マネをするのは違うと思うので、“答え”というよりも最大の“ヒント”をパスしてもらいつつ、原作のなつ美と共に生きていけたらと思っています。また、舞台が昭和11年ということで、その時代を経験している人が現場でもなかなかいない中、当時の材料をいただけるのはすごくありがたいです。とにかく作品を愛して、大切に思う気持ちで現場に行っています。
本田 僕もその日に撮影するシーンの台本と原作を見比べて瀧昌らしさを追求しています。瀧昌は困ったり動揺すると眉間に力が入るなど、だからこそ見えることがあって。実際の映像では、瀧昌の感情がより伝わる表現ができるようにと考えています。あと、瀧昌は行動と心の内とのギャップがあるので、感情が表に出るあんばいも大事にしたいです。
——芳根さんは瀧昌、本田さんはなつ美の愛すべきところを教えてください。
芳根 本田さんもお話されていましたが、瀧昌さんが、なつ美に見せている表情と心の中で思っていることのギャップに愛おしさを感じます。また、真っすぐで曲がったことが嫌いという人柄だからこそ信用できるというか。瀧昌さんは魅力の塊だと思っています。
本田 なつ美は本当にかわいいです! 原作を読んでいた時からずっと愛おしい存在だなと思っていて。瀧昌のことが本当に好きなんだなということが彼女の行動からも伝わりますし、とにかく何をしていてもかわいい。ご飯を作っていても、ふとんを押し入れから出しているだけでもかわいいです(笑)。
<続きは TVnavi7月号をご覧ください。>
写真/福本邦洋 文/木全幸代

よしね・きょうこ
1997年2月28日生まれ、東京都出身。近作に「まどか26歳、研修医やってます!」(25年TBS系)など。舞台『先生の背中〜ある映画監督の幻影的回想録〜(25年6月8日〜7月20日、東京・PARCO劇場 ほか)に出演。
ほんだ・きょうや
1999年6月20日生まれ、福井県出身。近作に連続テレビ小説「虎に翼」(24年NHK)など。現在「すぱいす。」(BS-TBS)に出演中。音楽劇『エノケン』(25年10月7日〜11月30日、東京・日比谷シアタークリエ ほか)に出演。