放送中の「霧尾ファンクラブ」で、物語の重要人物である“霧尾くん”を井上が演じていることが明らかに。全顔が映ることがない難しい役と向き合った日々やこれからの目標などを彼らしい言葉で語ってくれた。
毎週水曜 深0:24〜0:54 中京テレビ・日本テレビ系
主人公の藍美(茅島みずき)と波(莉子)が大好きを通り越して数々の妄想を繰り広げる相手・霧尾くんを誰が演じているのか。放送前から大きな話題を集めていたが、第1話の放送で井上瑞稀の出演が明らかになった。メインビジュアルやティザー映像を見たファンからは、髪形や耳の形から霧尾役は井上と予想する声も挙がっていたが……。
「これは全然責めているわけじゃないんですけど。茅島さんが作間(龍斗)と共演した映画のイベントで、作間がスティックシュガーをそのまま飲むという話題になった時に『今(作品を)ご一緒してる人からも作間はそうなんだよと聞いて』と言ったら『もしかして?』とちょっとザワザワしたみたいで(笑)。ちょっとヒントをあげすぎたなと思いました(笑)。でもその2つの情報だけで良く分かるな、さすが僕のファンだなと思いましたね」
霧尾は原作と同じく最終話まで全顔が映ることがなく、ミステリアスな存在として描かれるある種特殊なキャラクターだ。
「目を出していない分、声がすごくカギになると思ったのでそこは演じる上で大事にしました。目を出していない意味というか、見ている人が『霧尾くんはどういう表情をしているのかな』と考える余白がこの作品の面白いところだと思ったので、全てを分からせすぎないようにしました。『霧尾くんは何を考えてるんだろう?』でとどまらせたいというか」
親友でありライバルでもある藍美と波の霧尾くんへの暴走気味の思いや本音ダダ漏れの会話がコメディー全開で描かれつつ、物語は藍美と波、そして霧尾くんがそれぞれ抱える“秘密”へと迫っていく。原作、そして実写化の魅力を井上はどのようにとらえているのだろう。
「最初は純粋にコメディー漫画として面白いなと笑いながら読んでいたんですが、読み進めるにつれて複雑で繊細に感情や人と人の関係性が描かれていて。読み終わった後に『やられた! 悔しい!』と思いました。最後まで見ていただけたらよりこの作品の面白さが伝わると思います。霧尾を演じることはプレッシャーもありましたが、原作というひとつの正解がある中で、それを生きた人間がどう演じるか。そして演じる意味を模索するのは、すごく面白いことだと思いました。原作ありきなので、その部分を大事にしながら“生きた感情”を演じていました」
写真/小林ばく 文/田原知瑛 ヘアメイク/浅津陽介 スタイリスト/杉長 知美 衣装協力:ニット¥70,400、シャツ¥36,300(ともにA NOVEL DAY/JOYEUX 03-4361-4464)、ピアス¥139,700、リング(右手人差し指)¥92,400(左手人差し指)¥96,800(左手小指)¥86,900(すべてete bijoux 0120-10-6616)、リング(右手中指)¥16,500 (Jouete 0120-10-6616)
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2000年10月31日生まれ、神奈川県出身。近作に「なれの果ての僕ら」(23年テレ東系)「君が死ぬまであと100日」(23年日本テレビ)、映画『おとななじみ』(23年)、舞台『LOSERVILLE』 (23年)『劇走江戸鴉〜チャリンコ傾奇組〜(24年)』など。『W3 ワンダースリー』(東京・THEATER MILANO-ZA 6月7〜29日/兵庫・兵庫県立文化センター7月4〜6日)を公演予定。