死者の声が聞こえる特殊能力を持つ主人公が、社会の闇に消された人々の死の真相に迫る社会派ミステリーで藤原丈一郎と菅井友香が共演。
7月3日(木)スタート 毎週木曜 カンテレ 深0:15〜0:45 フジテレビ 深2:15〜2:45 カンテレ1話放送直後からFODにて先行配信 TVerでも放送
台本を読んで素直に思ったことを緋山として表現しました—藤原
藤原さんはスーパーマンみたいになんでもできる座長です—菅井
——台本を読んだときの感想を教えてください。
藤原 ミステリー要素があったりサスペンス要素もあったりと序盤の台本を読んだだけでもすごくスリルを味わえました。回を増すごとに、同じ事務所の後輩であるはしもっちゃん(橋本涼)が演じる謎の男・P.J.とも絡みだして、そこからさらに展開していく話がすごく楽しかったです。もちろん演じる緋山鋭介のことを考えながらも、このドラマを見るいち視聴者の目線でも楽しみながら台本を読んでいました。
菅井 最初はホラー要素があると聞いて、怖いのかな…とドキドキワクワクしながら読んでいました。社会の光が当たりづらい部分に踏み込んでいき、いろいろなことがつながって謎がひもとかれていきます。まるでミステリー小説を読む感覚でどんどん引き込まれていきました。
——藤原さんは今作が初めての単独主演ドラマですが、藤原さんの座長ぶりは?
菅井 分け隔てなくいろんなスタッフさんとお話をして場を盛り上げてくださいます。私は藤原さんと同い年ですが、芸能界の先輩なので最初はかしこまってお話していたんですが、「同い年で敬語は変やろ?」って言ってくださって。
藤原 そんな関西弁やった(笑)?
菅井 はい(笑)。それからなんでも気軽にお話できてありがたかったです。藤原さんはスーパーマンみたいになんでもできて、お芝居もエネルギーをたくさん使ってくださる。とても気さくで気配りもできる素敵な座長です。また、現場に差し入れをたくさんしてくださって、コロッケがおいしかったです。
藤原 コロッケはみんなにぜったい食べてほしかった! 僕らキャストって現場に一番遅く来て、一番早く帰るのですが、僕らだけでは撮影は始まらないし、やはり一番早く来て、最後までいてくださるスタッフさんがいてくださるからこそ。差し入れもそれをきっかけにコミュニケーションが生まれ、会話を通じても空気がよくなっていく感じがしたので、そこは座長の役割をまっとうできているのかなと思いました。
——役を演じるうえで、監督からなにかリクエストはありましたか?
藤原 監督からのリクエストに応えるだけでなく、対峙するキャラクターの演技を見て反応することで、いいキャッチボールが生まれていたと思います。僕なりのオリジナル性みたいなものは作ろうと意識せず、台本を読んで素直に思ったことを表現しようと。そこに現場で監督さんからのニュアンスを足していき、自分と似ている部分を生かしながら緋山を作り上げていった感じです。
菅井 藤原さんと話していると緋山とお話している感じがするくらい私の中で藤原さんと緋山が重なっています。私が演じる蒼沢夏凜は霊の存在やその場所の危険度を色で判別できる特殊能力があるのですが、緋山と逆でネガティブなものとして捉えていて。なぜそう思うのかといった裏側までスタッフの方たちがしっかりと作ってくださっていたので、そこは確認しながら進めていきました。あと、夏凜は緋山に影響を受けてどんどん変わっていくのですが、普通ならちょっとデレっとする瞬間で夏凜は切れるんです。“ツンデレ”ではなくて、“ツンツン”。監督からのアドバイスだったのですが、そういう浮かれ方(=デレ)があったんだと新たな発見でした。
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写真/福本邦洋 文/木全幸代
ふじわら・じょういちろう
1996年2月8日生まれ、大阪府出身。近作に「恋する警護24時」(24年テレビ朝日系)「僕のあざとい元カノ from あざとくて何が悪いの?」(25年テレビ朝日系)など。
すがい・ゆうか
1995年11月29日生まれ、東京都出身。近作に「チェイサーゲームW2 美しき天女たち」(24年テレ東ほか)など。2026年大河ドラマ「豊臣兄弟!」(NHK)にまつ役で出演。