ロックバンド・UVERworldの結成25周年、デビュー20周年を記念し、2025年の東京ドーム公演やオーストラリアでの撮り下ろし演奏シーンを盛り込んだ映画『UVERworld THE MOVIE: 25 to EPIPHANY』が完成。12月12日(金)より全国公開、さらに12月26日(金)からSCREENX、4DX、ULTRA 4DX での公開も決定した本作の制作とともに、彼らを取り巻く環境が激変した25年という年月の中でも、変わらないメンバーの関係性と変わった意識、これまで続けられた理由を、ヴォーカル・プログラミング担当のTAKUYA∞、ギターの克哉、ドラムの真太郎に聞いた。
12月12日(金)公開
初めて手にした楽器でドーム演奏思いや歴史が自分たちの今の“音”に
――結成25周年・デビュー20周年を記念した 本作『UVERworld THEMOVIE:25to EPIPHANY』では、今年6月14・15日に 東京ドームで行なわれた『U V E R w o r l dLIVE “EPIPHANY” at TOKYO DOME』のライブ映像が中心となっています。ドームの公演では、メンバー全員が初めて手にした楽器で演奏するという胸アツな場面もありましたよね。あれはどなたの提案で?
TAKUYA∞ 僕です。全然狙ってやったわけじゃなかったんですよ。何げなくやったんです。たまたま実家に帰った時に、初めて買ったマイクがクローゼットに転がってたから、“これ、まだ使えるかな?”くらいの感覚でスタジオに持って行って、メンバーに、ふと、「初期の頃の楽器でやるのはどう?」と言って、 みんなに集めて持ってきてもらってやったんですよ。自分でも、あんなロマンチックになると思ってなかったんですね。東京ドームで演奏してる時に
“あ、これ…何かグッととくるなぁ…”みたいな感じだったんですよ。
――現地でも見ましたけど、あれは本当にグッときました。まさに、原点ですからね。
TAKUYA∞ そうですね。どれもせいぜい4、5万の楽器だから。もちろん4、5万って普通に考えたら安くはないけど、楽器って高いから、楽器にしたら結構安いほうなんですよね。ビギナーであった自分たちが、14、15歳ぐらいの時に一生懸命に貯めたお小遣いで1番初めに買ったその楽器が、東京ドームで響いていて。その音でファンの心をちゃんと心に届けにいけているっていう自分たちの今に、バンド自体の可能性を感じたというか。AIでも素晴らしい音楽が作れてしまう中、何よりも大事なのが、“誰がどういうバックボーンを持って、そこで演奏するか”ってことなんだなっていうふうに思わせてくれた瞬間でもあったから。
――機材も進化して音も良くなっている中、正直、鳴りや音像がかなわないところはありましたけど、そこを超える絶対的なものを感じることができた瞬間でした。
真太郎 うん。音はやっぱりちょっと違いましたよね。でも、あの楽器で演奏したからこその意味があったなって感じました。俺もずっと使ってなかったんですけど、捨てずに大事に取ってあったんですよね。自分で初めて買った楽器だから、やっぱり思い入れがあるし。使わなくなっていくんだけど、捨てるとか売るっていう感覚はなかったんですよね。楽器ってミュージシャンやバンドマンにとっては大事なものだから置いてありました。
TAKUYA∞ お父さんから譲り受けたものもあったもんな。バスドラとか。
真太郎 そうそう。昔、お父さんがドラムをやっていたから、あのバスドラは俺が6歳ぐらいの時から家にあったもの。ずっと実家にも置きっぱなしになっていて、それを俺が14歳の時に「文化祭で使いたい」と引っ張り出してきたりしてたんだけど。自分たちが滋賀から東京に来てからは実家に置きっぱなしで、何か“もったいないな”と思って、自分で東京に持ってきたんですよ。俺がお世話になっているドラムメーカーさんにメンテナンスに持って行ったら、
そのメーカーさんが昔に作ったドラムだったことが判明して、綺麗に磨いてもらったんです。その後、使う機会もなく、ずっと大事に持ってたんだけど、TAKUYA∞くんから「東京ドームで使ってみよう」って連絡が来たから、20
〜30年ぶりぐらいに引っ張り出して。東京ドームで陽の目を浴びることになって、感動したね。
克哉 僕のギターはイトコにもらったもの。やっぱり楽器は捨てないですよね、基本。バンド始めた時に買ったギターもいまだに大事にしてるし。だから、あの日、東京ドームであのギターを弾いたのも、僕の中ではすごく自然の流れだった。
<続きは、TVnavi1月号をご覧ください。>
「UVERworld THE MOVIE :25 to EPIPHANY」
12月12日(金)公開 12月26日(金)からはSCREENX、4DX、ULTRA 4DXが公開
監督:オ・ユンドン 出演:UVERworld(TAKUYA∞/彰/克哉/信人/真太郎/誠果) 制作プロダクション:CJ 4DPL EX Co., Ltd.、ScreenX Studio
©2025, Sony Music Labels Inc.& CJ4DPLEX Japan
写真/西村彩子(SELF:PSY’S) 文/武市尚子 ヘアメイク/mikitaro(Octbre.)
