内海光司と佐藤アツヒロが、通常ならありえないところでキャンプをするBS松竹東急の新感覚キャンプ番組「こんなところでキャンパーズ!」。大好評につき2月からCSホームドラマチャンネルにも拡大、SEASON1が再放送されることが決まった。内海と佐藤の心境とは? そしてユニット「U&S」として音楽活動もする2人は、いまお互いをどう思っているのか。
ホームドラマチャンネル 2/16スタート 毎週日 深1:30〜2:00
——「こんなところでキャンパーズ!」がより多くの方に見てもらえる機会が増えることについて、どう感じていらっしゃいますか?
内海 身が引き締まる思いはありますけど、いい意味でのマンネリ感と新しさをミックスさせつつ、気負いすぎずにいたいです。真剣に見るんじゃなくて、ゆるーく見てもらえる番組なんで(笑)。
佐藤 再放送は、もう放送してしまったものなので、いまから面白くしようと思っても無理なんです。
内海 それはそうだ(笑)。
佐藤 なので、いまよりもっとわちゃわちゃしている約3年前の僕らを、ぜひ楽しんでほしいです。僕も再放送されていると見入ちゃって、同じところで同じように笑ってます(笑)。
内海 「こんなことやってたんだ」って思い出して、「これができるならこれもできるな」と発想が広がったりします。結構忘れていることも多いので。
——遊園地や釣り堀、野球場など、本当に「こんなところで?」という場所でキャンプされていますよね。
内海 相模湖の時は、最初に市長さんに挨拶に伺いましたね(笑)。「相模原市のいいところを紹介してください」と言っていただきました。
佐藤 あれは、新しいフェーズに入ったなと思ったね。大井競馬場でキャンプしたのはぜいたくだった。実際にまだレースをやっていたもん。
内海 お馬さんがバーッて走っていってね。馬が驚かないように、照明や音に配慮しながら。
——毎回のゲストは、会うまでどなたかはわからないんですよね?
佐藤 そう。ワクワクはするけど、事前にその方のことを調べるとかできなくて。
内海 お会いして「テレビで見た人だ!」ってね(笑)。
佐藤 それで向こうからも「小学生の時に(光GENJIを)見てました」って言われて、意外と自分らの芸歴が長いことを知った(笑)。僕は結構人見知りだし、最初はぎくしゃくするけど、1泊2日で料理とかも一緒にするから、すごく仲良くなるよね。
内海 距離が縮まるのは早いと思う。
佐藤 収録中にお酒をいただきますし。ゲストさんの素が出せたらいいねって、番組が始まる時にうっちー(内海)と話してました。
——森脇健児さんや高橋由美子さん、加藤紀子さんといった、お2人と旧知の方々がゲストの時も、また違った面白さがありました。
佐藤 そうだね。仲がいい場合もそれはそれで面白いよね。加藤さんの時は確実に、いつもと違ううっちーが出てたと思う。
内海 コメンテーターかよ(笑)。
——お互い「ここは変わらない」「これが変わった」と思うところは?
佐藤 グループ時代からですけど、僕がしゃべりだすとうっちーが黙って、僕が黙るとうっちーがしゃべる。の呼吸で、お互いがうまく気を使い合ってます。でも、言いたいことは言うけど(笑)。
内海 新しい発見でいえば、ゲストの方とアツヒロが話しているのを聞くのは新鮮です。「そうなんだ」って面白い。なかなかないことだから「なるほどな」って思うことも多いよ。
佐藤 僕は何でも聞いちゃうからね。おっくうすることなく…あれ、違う?
内海 「臆することなく」ね(笑)。「おっくう」だと嫌になっちゃうほうの意味だから。
佐藤 それ(笑)。
——いま、お互いをひと言で表すとしたら?
内海 そりゃあ、コメンテーターですよ(笑)。それか演出家。
佐藤 最近そういうツッコミするよね。確かに舞台で演出はやっているけど。
内海 僕のことは「演劇人」でいいよ。
佐藤 えー。じゃあ演劇人(笑)。いやでもうっちーは、「事務所、間違えたんじゃ?」ってくらい芸人さんだと思う。とにかくその場を面白おかしくしたいって考えるのが好きでしょ?
内海 好きじゃないよ。
佐藤 じゃあ、なんでやるの?
内海 何もないと、ほら、アレだし。楽しくしたいでしょ。
佐藤 シーズン12で保冷剤お腹に仕込んだりしてさ。あれはなんで?内海 やったらどうなるかなって思って。
佐藤 そうか。実験なんだね。
内海 うん。何かが生まれるかなと思って。
佐藤 その場で試すのが好きなのか!
内海 この番組は、カメラも「よーい、スタート!」ではなくて、常に回ってる状態でしょ? 面白いと思ったら使ってくれていいし、そうじゃないならカットしてもらって全然いい。だからひと通りやってみてるの。
——では、番組に限らず、この先チャレンジしたいことを教えてください。
佐藤 その質問、10代のころから聞かれ続けてるけど(笑)、「いま」ってことだよね。これから先は、生きてることにチャレンジしていきたいと思います。この世の中、何があるかわからないから、生きてこそです。
内海 僕のチャレンジも「生きてること」だな。……って、(記者に向かって)そこは「同じじゃねえか!」って突っ込んでほしかった(笑)。
——すみません(笑)。改めて、内海さんのチャレンジは?
内海 「あの時やっときゃよかった」って後悔はけっこうあるから、よく言うけど「やらない後悔よりやった後悔」ってことで。「キャンパーズ」でも、トークにしろ料理にしろ、もっとやればよかったというのはある。
佐藤 すごいのりしろがあるね!
内海 …「伸びしろ」のこと?
佐藤 そう(笑)! 伸びしろね!
1968年1月11日生まれ、東京都出身。光GENJIのメンバーとして活躍。解散後の現在は、俳優などソロ及び、佐藤アツヒロと『U&S』として活躍中。ソロ活動として、近作に舞台、音楽朗読劇『手紙』、『真夜中のオカルト公務員 The STAGE』(全て24年)など。2月5日よりClassic Movie Reading Vol.4『東京物語』が控えている。
1973年8月30日生まれ、神奈川県出身。光GENJIのメンバーとして活躍。解散後の現在は、ソロ及び、内海光司と『U&S』として活躍中。俳優などソロ活動のほか、『SaGa THE STAGE 〜七英雄の帰還〜』(18年)で演出家としてデビュー。近作に舞台『SaGa THE STAGE〜再生の絆〜』『ブラックジャックによろしく』『アテルイ』(全て24年)など。4月18日より30-DELUX Special Theater 2025『デスティニー -アドラメレクの鏡-』が控えている。