独特の〝ノックアウトボイス〟を武器に躍進を続ける若手演歌歌手・真田ナオキ。注目を集める彼の10月11日開催「真田ナオキ 2024浅草 秋の宴」がテレビ初放送される。殺陣を交えて多彩な楽曲を披露した舞台のこと、師匠・吉幾三作詞作曲の最新シングル「246」のこと、さらにはプライベートな過ごし方など、真田が大いに語った。
歌謡ポップスチャンネル(テレビ初独占放送) 12月21日土 後5:00〜6:30
——渾身のコンサートがテレビで放送される感想を教えてください。
自分自身、とても楽しかったコンサートですので、それをテレビで多くの方にご覧いただけるのはとてもうれしいです。映像ですと、ステージの全体像も僕の表情なども、両方見ていただけるので、会場や配信でご覧になった方も、違った形でお楽しみいただけますよね。ただ、歌詞を間違えた個所がありまして(笑)。恥ずかしいんですけど、それもライブ感としてお楽しみいただければと思っています。僕、来年は歌手デビュー10年、メジャーデビュー5年の周年の節目なんです。ですから、今回のテレビで初めて真田ナオキを知ってくださった方は、周年のコンサートにぜひいらしてほしいですし、いつも応援してくださっている皆さまには、周年に向けて気を高ぶらせてさらに進化する僕を楽しんでいただければと思っています。
——今回のコンサートでは殺陣が大きな見どころでしたが、なぜ殺陣をやろうと思われたのでしょう。
昨年のコンサートは洋楽を取り入れたので、今年は和がいいねとスタッフが提案してくださって、じゃあ殺陣をやりましょうか、となりました。刀剣の素振りなど基礎から始めたんですが、の取り方など非常に難しかったです。動きが決まったのも舞台の5日前くらい。覚えるのに必死でしたが、本番はもう吹っ切れて楽しくやれました。でも翌日は、「どうしてここが?」と思うほど筋肉痛でした(笑)。
——映像をご覧になった感想は?
僕、着流しはほとんど着たことがなくて。着物の中が見えるとちょっと恥ずかしいから気を付けていたつもりなんですが、驚くくらい全開に見えてました(笑)。もちろん、見えてもいいようにインナーはちゃんと着けているんですけどね。
——師匠の吉幾三さんからの反応は?
まだ見ていただけてないと思うので、テレビ放送の日程をお伝えします(笑)。師匠はいつも、僕が至らない点は怒ってくださって、それ以外は親子のような関係でいてくださいます。
——最近怒られたことは?
つい先日、夜に師匠が生配信をされているときに急に電話がかかってきて「これから来れるか?」って。翌日は朝早くからの仕事があって「さすがに行けないです」とお返事したら「バカ野郎!」って(笑)。いえ、いつもは本当にお優しいんですよ(笑)。
——最新曲「246」も師匠の作詞作曲ですよね。
国道246号線(青山通り)がタイトルなのに、駒沢通りを行くのかとか、ずいぶん走っているけれど、いつ多摩川を渡るんだろうとか、「ファミレス」じゃなくて「ファミレ」? とか、ツッコミどころは満載なんですけど(笑)、1回聞いていただけたら歌えるような魅力ある曲です。先日はキャンペーンで6歳くらいの女の子がじっと聞いてくれて、お母さんとお祖母ちゃんが「この子がはまっちゃって」と一緒に来てくれました。幅広い世代に楽しんでいただけていると手応えを感じています。今年は最高の1年で「充実していた」と思えます。「最高」が毎年更新されているのもうれしいですね。
——充実した日々を過ごすために心掛けている健康法はありますか?
去年、声が出なくなっちゃったので、そのときは仕事上での最低限しかしゃべらないようにしていました。でももともとプライベートで仲のいい友達は2人くらいなので、しゃべる機会もあまりなくて(笑)。歌手仲間でよく会うのは(新浜)レオンくんや(辰巳)ゆうとくんですけど、お酒を飲みながら2人がしゃべっているのを聞くのが楽しいので、そこもあまり問題なかったです(笑)。
——食事で気をつけていることは?
食べたいときに食べたいものを食べます。夜中の吉野家、最高ですよ(笑)。好きな食べ物ランキングは1位がグラコロ、2位が吉野家の牛丼です。最近はセブンイレブンのししゃもにはまっていて、ほぼ毎日食べてます(笑)。野菜も、セブンイレブンの野菜スティックを味噌をつけないで。一口サイズになっていて食べやすいんです。僕、口が小っちゃいから大きい野菜だと口の周りが汚れて食べづらいんですよ。自炊しても食材を余らせてしまうので、買ってもカット野菜くらいです。
——11月20日に発売されるアルバム『真田ナオキの世界』は、カバー曲も多いですね。
僕の好きな曲、思い入れのある曲ばかりです。ジャンルは広いですし、どの曲を聞いていただいても真田節を楽しんでいただけると思います。
——さらに放送の当日は、2年前の歌謡ポップスチャンネルのオリジナル特番「真田ナオキの演技…どう?」もアンコール放送されます。
懐かしい! 慣れない演技で、「これ放送できるのかな」「笑いどころはどこ?」と思いながら撮影しましたが、スタッフさんはみなさん笑顔だったので、大丈夫だったと思います(笑)。「ルパン三世」の銭形警部風の役をやって、衣装のネクタイとベルトをいただきまして、別の現場で衣装を忘れたときに活用させていただきました。
——衣装を忘れた……? どういうことですか?
ときどきやるんです。以前も、電車の中にぜんぶ忘れて、マネージャーさんに取りに行ってもらいました。鹿児島のコンサートのときは、羽田空港に着いたときに車に何も積んでないことに気づいて。あわててマネージャーさんに電話しました。配信のイベントでけん玉を使うというのに、家にけん玉を忘れたこともありました。本当にポンコツなんです。
——でも、あまりあわてないんですね。
周囲があわててくれるんです。それで「大丈夫だよ」ってフォローしてくれる。本当は大丈夫じゃない「大丈夫」は、この数年でたくさん聞いた気がします(笑)。僕は完全に周囲のスタッフさんたちに助けていただいています。こんなポンコツを、スタッフも、ファンの皆様も受け止めてくださって、ありがたい限りです。どうぞこの先もよろしくお願いします。
1989年12月22日生まれ、埼玉県出身。吉幾三に師事し、16年シングル「れい子」で歌手デビュー。20年「恵比寿」をメジャーリリースし、オリコン演歌・歌謡ランキング初登場1位。同年、第62回 日本レコード大賞 最優秀新人賞受賞。今年5月にシングル「246」(作詞作曲、吉幾三)をリリース。オリコン演歌・歌謡ランキング1位。11月20日、ニューアルバム『真田ナオキの世界Vol.2〜ライブ&カバーズ〜』をリリース。