WOWOW「連続ドラマW フィクサー Sesaon1」がグランプリ!
グランプリ受賞作の出演者である内田有紀が登壇
「一般社団法人 放送サービス高度化推進協会(A-PAB)」が開催した「4K番組アワード」の授賞式と、「BS4K8K衛星放送で見ようよ!キャンペーン」の発表が6月18日に行われ、グランプリ受賞作の出演者である内田有紀が登壇、4K8K作品の魅力をアピールした。
BSの4K8Kをより広めようという目的で、今年はじめて行われたのが「4K番組アワード」。4K8K衛星放送の中から、4部門の優秀作品と最優秀作品が選ばれた。グランプリはWOWOWの「連続ドラマW フィクサー Season1」。今作に主要キャラクターとして出演したのが内田有紀だ。
「WOWOWさんのドラマは、常に私たち演者も緊張感を持って撮影に臨んでいます。私は、総理の愛人だった過去もある人気キャスターという刺激的な役をいただきました。主演の唐沢寿明さんはじめ、西田敏行さんや小林薫さんなど素晴らしく豪華なキャストのみなさんが芝居合戦を繰り広げられている現場でしたね。西浦正記監督やスタッフさんたちと演者が、ともに高いテンションで作品に挑む恵まれた環境だなと、日々幸せを噛みしめていました」
同時に、4Kならではの映像に圧倒されたという。
「最新の撮影機材なのはもちろん、プロデューサーさんから今作はグレーディングという色彩処理にも力を入れると伺いました。おかげで演者の表情がよくわかり、隅々まで丁寧に作られた美術の重厚感もとても感じられました。4Kならではの鮮明さや色彩美でどんどん映像に引き込まれていき、没入感が素晴らしかったです」
さらに、「台詞がリアルで生々しく演じられた」という代理母出産に材を得た出演作「燕は戻ってこない」(NHK総合・NHK BSP4K)など、4K作品の魅力を語った。
「感情が高ぶって目が赤くなったり、頬が震えたり、唇がプルプルしたりという、演者の顔の筋肉まで詳細に映るんです。2Kでは伝えきれなかった、役者の感情移入したときの魂といったものや、ここまで気持ちが乗っているんだといったことまでしっかりと伝わるので、演者としては非常に助かっております。気を付けているのは、ちょっとした髪の乱れでも鮮明になってしまうので、お芝居を集中して見ていただけるよう、ヘアメイクさんに念入りにチェックしていただいています」
自宅でも4K放送を楽しんでいるという内田。
「歴史的建造物が好きなので、そういう番組はよく見ます。彫刻などの細かいディテールもよくわかりますから。あとは猫ちゃん。毛の柔らかさ、目が細くなっていくところなどが鮮明で、目の前を猫ちゃんが歩いている気分になって楽しいですね。今回のアワードの中では、私がふだんキャンプをやるものですから、〈ライブ・エンターテインメント部門〉優秀作品の『ヒロシのぼっちキャンプ』(BS-TBS)が気になりました。とても臨場感のある焚火が見られるのかなと思っています」
4Kは黒に強く、焚火が綺麗に映ることが担当者から語られると、とても喜んだ内田。これからはじまるパリ2024オリンピックでも、楽しみにしている競技があるという。
「私は部活でフェンシングをやっていました。剣さばきなど、とても速いスピードで勝負が決まる競技なので、そのあたりが4Kで鮮明に見られるとうれしいですね」
今度、4Kでチャレンジしたいジャンルもある。
「ライブやバラエティーなど、出演者のエネルギーが伝わる番組に参加したいです。ドラマでしたら、4Kで火星を映す動画を見たことがあって、未知の世界に興味ありますので、NASAの研究員のような役はやってみたいです。ただ、英語はできないので日本語でお願いします(笑)」
内田は、4K8K推進キャラクター「ヨンハチさん」とにこやかに交流。さらに今度は8Kにもチャレンジして、より詳細な建築物の番組などを体感し、情報を得たいとも語っていた。
4K 番組アワード 最優秀賞作品
ドラマ部門
世の中を裏から操る“フィクサー”の暗躍と人間の欲と業を描く重厚な社会派サスペンス。脚本は井上由美子。
紀行・ドキュメンタリー部門
世界遺産となった法隆寺に1400年間残る数々の謎に、4K映像で迫った。
ライブ・エンターテインメント部門
慰霊や復興の祈りが込められた長岡花火の、超高精細映像と高音質の生中継。
短篇映像部門
布から服を作るモノガタリを超高画質で捉え、モノに込めた思いを描く映像叙事詩。出演は蒼井優と伊里。