今年もまた、国民的刑事ドラマ「相棒」の元日スペシャルが放送される。水谷豊演じる杉下右京と、寺脇康文演じる亀山薫が今回挑むのは、人気ミステリー作家宛てに届いた脅迫状の謎。閉ざされた島で起きた殺害予告と密室殺人の真相とは? 大規模地方ロケで描かれる本格ミステリー風味たっぷりの今作について、水谷と寺脇に聞いた。
1月1日 木曜 後9:00~11:15 テレビ朝日系
2 人で和歌山ラーメンを食べに行ったり、ホテルの温泉にも入りましたね―― 水谷
撮影中は合宿状態で、みんなで朝ご飯を食べたりと濃厚な日々でした――寺脇
――台本を読んだ感想は?
寺脇 新年にふさわしいエンターテインメント娯楽作です。
水谷 元日スペシャルならではですよね。まるで小説の中で起きていることを映像で見せているようなイメージです。
寺脇 ちょっと次元が違うところで楽しんでいただけそうですよね。神森(万里江・脚本)さんはこんな入り組んだ仕組みをよく考えられたなと思いました。
――右京が、好きなミステリーについて熱く語るシーンが登場しますね。
水谷 右京らしくて、よかったですよ(笑)。
寺脇 昔は「変わった人だなあ」と見ていましたが、薫も長い付き合いになりましたから、今はもう「かわいらしいなあ」という域に入っています(笑)。
――事件が起こるホテルのシーンは、和歌山ロケだったと伺いました。
寺脇 豪華なホテルの1フロアを貸し切りにしていただいたんです。ロビーの柱は1本1億円だそうで、そういった現実離れした感じが、今作の世界観をより深くしてくれてると思います。
水谷 これまで「相棒」の地方ロケは北海道や沖縄など、自然を相手にすることが多かったので、今回は少しイメージが違いますね。
――撮影外で印象的だったのは?
寺脇 合宿状態だったので、朝ごはんをみんなで食べたりと濃厚な日々でした。豊さんとは和歌山ラーメンを3回食べに行きましたよね。
水谷 本当においしかったです。ホテルの温泉も入りました。
寺脇 入りましたねー!
水谷 1度は2人で、あとはプロデューサーの皆さんと寺脇くんと。温泉が久しぶりだったので、とてもよかったです。
寺脇 チームワークが深まったかなと思います。
水谷 でも、「いまさらこれ以上どこまで深くなればいいんだ?」という感じもします(笑)。
寺脇 確かに(笑)。
水谷 実は僕の祖母が和歌山の出身で、以前あの辺りをいとこと巡ったことがあって、懐かしい思いもありました。
<続きは、TVnavi2月号をご覧ください。>
写真/福本邦洋 文/早川あゆみ ヘアメイク/[水谷]遠山美和子、[寺脇]南里真衣 スタイリスト/斎藤真喜子 衣装/[水谷]INSpiRAL、ピースクラウン、フレックスジャパン、CRICKET、株式会社フカシロ、JAEGER-LECOULTRE [寺脇]TOYS Mc’COY PRODUCT、Bell&Ross
みずたに・ゆたか
1952年7月14日生まれ、北海道出身。68年「バンパイヤ」(フジテレビ)でドラマ初主演を果たし、以降数々のドラマで活躍し17年には映画『TAP THE LASTSHOW』で監督デビュー。近作はテレビドラマ「無用庵隠居修行」シリーズ(17年~BS朝日)で主演を務めるほか、映画『轢き逃げ』(19 年)『太陽とボレロ』(22 年)では監督・脚本も手掛ける。
てらわき・やすふみ
1962年2月25日生まれ、大阪府出身。84年に三宅裕司主宰の劇団「スーパー・エキセントリック・シアター」(SET)へ入団。94年に岸谷五朗とともにSETを退団し演劇ユニット「地球ゴージャス」を結成。以降舞台、映画、ドラマなど幅広く活躍。近作にテレビドラマ「能面検事」(25年テレビ東京)など。
