心霊ホラーDVDシリーズ「ガチ恐」編集マンの江尻(加賀)と、オカルトライターの鬼頭(賀屋)のコンビが、視聴者から投稿されてくるホラー映像の数々に隠された真実を見つけ出す、1話完結型の謎解きホラードラマ。主演を務めるかが屋に、創意工夫あふれるプロットによって、連続ドラマ2作に劇場版も制作されるほど人気シリーズとなった本作の魅力から、今の2人の素直な野望まで語ってもらった。
BS12 トゥエルビ 11月30日スタート 毎週日曜 後9:30〜10:00
tvkテレビ神奈川 12月2日スタート 毎週火曜 後12:00~12:30
ゴールデン冠バラエティーでみんなと楽しく遊びたい―― 賀屋壮也
媒体が変わっても変わらない“ 物語”作りを頑張りたい―― 加賀 翔
――シーズン3の放送が発表されて、周りからの反響などは?
加賀 街で「シーズン3おめでとうございます」って話かけられたり、“鬼頭さん”、“江尻さん”って役名で声をかけられたりすることもあって、作品をすごく好きでいてくれる人たちがいるんだなと。逆に言えば、ここまで続いているから、声をかけてくれた方のように根強いファンの人が増えてきたというか、僕たちと作品の間にアツいつながりができて嬉しいですね。
賀屋 確かに。僕たちのファンの方たちだけではなく、ホラーやミステリーなどのドラマファンの方たちから「かが屋って人、初めて知ったけど良かった」って言ってくださったり、「かが屋」を知るきっかけのひとつになっているのかなと。もし続けられるなら、僕が演じる鬼頭が劇中で作ってる心霊DVDシリーズ「ガチ恐」が61巻ぐらいまで出てるので、シーズン61ぐらいまで…。
加賀 無理だろ! シーズン61なんて聞いたことないよ(笑)。あの「ほん怖」(「ほんとにあった怖い話」99年~)だってそんなにやってないでしょ?
賀屋 そう思うと鬼頭ってすごい人だよね、幽霊だけど(笑)。
――シーズン3の撮影はどんなふうに進んでますか?
賀屋 今日の現場は6時間巻いてます(笑)。
加賀 いやいや、ウソウソ(笑)。盛ってます。前倒しになってるだけで、単純に夜やる予定だったシーンを昼にやって…今、4時間巻いてますね(笑)。
――やっぱり巻いてるんですね(笑)。
賀屋 本当に優秀なスタッフさんがそろってるんです。
加賀 すごくスピーディーで、1・2シーズン、映画とずっと同じスタッフさんとやらせてもらってるんで、もうツーカーというか。本来ならドラマはドライ(動きやカット割などを決めるリハ)、テストと段階を踏むことが多いですけど、このチームは「ここ、いけるよね?」と言って、いきなり本番なんです。
――表現として、お芝居とコントだったら、どちらに近い表現なのでしょうか?
加賀 他のドラマだったら、多分“ちゃんと役にならないと”ってなると思うんですけど、この作品ではマジでほぼそのままやってるんで。うん、コントですね。僕ら以外の演者さんたちが本物の俳優さんで、しかも割と緊張感ある描写が多いんで、逆に僕らが画面に映ると安心する、みたいな感想をSNSなどで書いてくれる人が結構いたんですよ。それを受けてではないですけど、コントというか、台本も結構ネタ合わせみたいな感じで練習したりするんで、この作品に関しては役と素っぽさはほぼ使い分けてないと思います。
賀屋 監督や現場がそういうふうにしてくれましたね。
加賀 そもそも楽屋がなくて、僕らはもうずっと撮影現場にいるんですよ。スタッフさんが撮影スタンバイをしてる中で、現場のデスクに僕らもずっと座りつつ、その場でずっと2人のやりとりの練習していて。
<続きは、TVnavi1月号をご覧ください。>
写真/西村彩子(SELF:PSY’S) 文/宮西由加 ヘアメイク/五十嵐千聖 スタイリスト/齊藤あかね
かが屋
マセキ芸能社に所属するお笑いコンビ。2015年結成。コンビ名は、メン バー2人の名字「加賀」と「賀屋」を合わせたもの。「キングオブコント2018」で準決勝に進出して注目を集め、2019年、 2022年にキングオブコント決勝進出。 ライブやバラエティー番組のほか、ドラマや映画などで も幅広く活躍中。 映画『この動画は再生できませんTHE MOVIE』(24年)の主演を務めた。
かが・しょう
1993年5月16日生まれ、 岡山県出身。
かや・そうや
1993年2月19日生まれ、 広島県出身。
