おとり捜査に真正面から挑む、警視庁内の異端チーム・通称“スティンガース”の活躍を描く刑事ドラマで森川葵と藤井流星が共演。森川はスティンガースを率いるキレッキレの女性捜査官・二階堂民子、藤井は捜査一課から配属されてきた情熱的な刑事・乾信吾を演じている。
毎週火曜 後9:00〜9:54 フジテレビ系
楽しんで仕事をしている民子を見てもらえたら—森川
乾は真っすぐで愚直さから来る愛らしさがある—藤井
——台本を読んだ感想を教えてください。
森川 民子は考えていないように見えて実は周りの人をうまく動かしていて頭が切れる。台本を最後まで読んで初めて民子の気持ちや行動の意図が分かっていくんです。映像になった時もそれが面白いポイントになってくるだろうなと思いました。
藤井 乾はただ動き回っているだけのように見えますが、民子によって仕掛けられたことが事件解決に向かって展開されていく面白さがあります。見ている方を「えーそうなの!?」とうまくダマせたら嬉しいですね。おとり捜査の潜入で見た目もコロコロ変わったりするので、ビジュアル的にはそういうところも面白いと思います。
——演じる役はどんなキャラクターだと捉えていますか?
森川 エリートで真面目な民子というよりは、楽しんで仕事をしているというか。民子は仕事を含めて自分の人生を楽しみたいのだなという感じが出せていたらいいなと思っています。
藤井 乾は真っすぐで正義感も強くて、その時の感情を優先して突き進んでしまうタイプ。僕自身も近いところがあるので、台本を読んで共感しました。彼自身の愚直さから来る愛らしさがあるし、元ラグビー部で、“仲間”や“絆”とか、大好きなんだろうなって。
——刑事ドラマとして、今作ならではの魅力は?
森川 民子は男っぽい女刑事というわけではなく、女性らしさを出す時は出すし、がっつり行く時はがっつり男前にいくなど、民子の中の両面を出せたらと思っています。個人的には堅苦しくないほうがいいなと思っていて、刑事ドラマとして見るというよりも、友達がやっている謎解きゲームを見に行く感覚というか。民子が楽しそうに仕事をしているから私も頑張ろうと思ってもらえたら嬉しいです。
藤井 民子と乾のやりとりの凸凹感はもちろん、ほかのスティンガースのメンバーも楽しい面々で、決して硬くないすごくにぎやかな刑事ドラマです。チームの誰かがミスをして周りがあたふたする一方で、民子だけは冷静だったり。事件も絡んではちゃめちゃになる中で、おのおの個性ある刑事たちの面白さがこの作品にはあるのかなと思います。
<続きは、TVnavi9月号をご覧ください。>
写真/角守裕二 文/木全幸代
もりかわ・あおい
1995年6月17日生まれ、愛知県出身。劇場版アニメ『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』が公開中のほか、映画『THE オリバーな犬、(Gosh‼)このヤロウ MOVIE』(9月26日)が公開待機中。
ふじい・りゅうせい
1993年8月18日生まれ、大阪府出身。近作に、「18歳、新妻、不倫します。」(23年ABCテレビ・テレビ朝日)「キスでふさいで、バレないで。」(25年読売テレビ)など。