「なんで私が神説教」で共演中の広瀬アリスと渡辺翔太。本作は、主演の広瀬演じる麗美静が嫌々ながらも高校教師になり、生徒と程よい距離感でトラブルを避けようとする教師たちに同調するはずが生徒たちの事情に巻き込まれてしまい、したくもない説教をしなければならない状況に追い込まれる“リアル学校エンターテインメント”。渡辺は生徒思いで熱意はあるものの時にそれが空回りする数学教師・浦見光を演じている。「同級生みたい」と語る2人に、気になるドラマ後半戦の見どころなどを聞いた。
毎週土曜 後9:00~9:54 日本テレビ系
—広瀬さん演じる麗美静、渡辺さん演じる浦見光、それぞれの役の魅力をどんなところに感じますか?
広瀬 個人的に、浦見先生の空回りするお芝居がとてもうまいなと思っていて。
渡辺 多分本当に空回ってるんだと思う。
広瀬 そういうことですか? でもやっぱり、元のイメージが“アイドルSnow Man!”みたいな感じだから。
渡辺 プッ(笑)! イジってますね。適当にしゃべってますよね。
広瀬 いやいや(笑)。そういう抜けた役なかなかできる人もいないと思うんです。どうしてもキラキラが残っちゃう人もいらっしゃると思うんですけど、しっかり浦見先生になるし、リュックも絶妙にダサく背負えるし。これはめっちゃ褒めてます! お芝居としては最高ですから。
渡辺 ありがとうございます。
広瀬 そこが素晴らしいなって思います。
渡辺 恐縮ですね。僕はそんな器用じゃないので、本当に空回ってるんだと思います。でも、そう見えていたら嬉しいですね。静先生はカッコいいです。説教のシーンも、生徒の前だと教師としての威厳みたいなのをしっかり裏でも示していて。
広瀬 あっ、ハイ(笑)! 教室のシーンではちょっとカッコつけてるんです。
渡辺 生徒の前ではピリッと、でも先生たちとはみんなでわちゃわちゃというセパレートがしっかりされていて、プロだなっていう一面をしょっちゅう拝見しています。
広瀬 (林星羅役の)岡崎紗絵と3人のシーンでは、浦見先生の言ったことをスルーしたり秒でツッコまれたり、ちょっとコントっぽい会話もすごく楽しくて。いつも浦見先生って面白いなと思ってます。
渡辺 ドライやリハーサルの時に笑ってくださるんですよ。だから嬉しくなって、調子に乗ってやりすぎちゃう。それはコメディーの難しいところだと思いました。やりすぎないところがすごく難しい。面白がってもらえると調子に乗ってきちゃうので、いかにシュールにできるかという難しさは感じます。
——静の説教のシーンは長ゼリフややり取りも多いですが撮影の苦労はありますか?
広瀬 やっぱり大変です。でも思いがけない化学反応があったりして。今回説教をする相手は生徒だけではなかったりするんですが、生徒役の子がすごくリアルなお芝居やリアルな反応をしてくれて、こっちも説教しながら高ぶって泣きそうになったし、そのシーンが終わった後に拍手が起きたりするんです。説教のシーンは一気に撮ることが多くてすごい緊張感の中でやるので、終わるとホッとします。全身全霊でやっちゃうので、その後のシーンが抜け殻のようになってしまうくらいエネルギーを使うので大変ですけど、やり甲斐はあります。
——会見で広瀬さんから「渡辺さんが現場であまりに『すみません』と言うので、1回言うごとに10円払ってもらうことにした」というお話もありましたが、その後は?
広瀬 朝から生放送に出演した日だけで250円分ぐらい貯まった気がします(笑)。だから楽しみですね、それでみんなにどんな豪華なものをおごってもらえるかが。
渡辺 言われてから気づいた口ぐせなんですけど、なかなか直らないんですよ。意識しても忘れてることも多くて。
広瀬 無意識の中で、静かに課金されていってますね。撮影が終わるまでにいい感じにお札までいけたらいいなって(笑)。
渡辺 多分、お札までいっちゃいますね。その覚悟はしてます(笑)。
——作品にちなんで、お2人が人付き合いや人との距離感について意識していることはありますか?
広瀬 私は、無理やり人見知りをやめました。しゃべらなくていいと言われたら自分からしゃべらないタイプなんですけど。
渡辺 頑張る人見知りですね。
広瀬 そうですね。立場的に現場で年下の方も増えてきて、こちらから話しかけないと会話が始まらない現場がここ数年特に多くて。なので、最近は震えながら話しかけています。こちらから話しかけると、次は向こうから話しかけてくれたりしますし。
渡辺 僕もなるべく自分から話すようにしてますね。別に得意じゃないですけど、しゃべらないよりいいかなと思って。最初にいけちゃえば、話が弾むことも多いですし。
広瀬 そうですよね。最初にいければ。
渡辺 だから今めっちゃ楽しいですよね、現場が。
——撮影が進んで、現場の雰囲気はいかがですか?
広瀬 相当皆さん仲良くなったと思います。先生たちのシーンは、生徒たちより騒がしいです。
渡辺 うるさいですよね。
広瀬 そう、騒がしいじゃなくてうるさい(笑)。渡辺さんは1番イジられてます。
渡辺 仕事のスケジュールの関係で先に現場を出ないといけない日に、皆さんが「渡辺くんは今からお友達とお食事会です!」と言って、スタッフさんが勘違いをするような送り出し方をされたり。すごくイジられて、楽しくやってます(笑)。
<続きは TVnavi7月号をご覧ください。>
写真/TOMO 文/田原知瑛 ヘアメイク/[広瀬]宮本愛( y o s i n e . )[渡辺]TAKAI(undercurrent) スタイリスト/[広瀬]椎名倉平(ONWA)[渡辺]櫻井 賢之(casico)衣装協力:[広瀬]ワンピース(TELA)ネックレス、ピアス(Jouete)リング(ete)[渡辺]ジャケット、シャツ、パンツ(すべてCULLNI/クルニ フラッグシップ ストア)
ひろせ・ありす
1994年12月11日生まれ、静岡県出身。近作は「366日」(24年フジテレビ系)「連続ドラマW 完全無罪」(24年WOWOW)「全領域異常解決室」(24年フジテレビ系)、『劇場版ラジエーションハウス』『七人の秘書 THE MOVE』(ともに23年)など。
わたなべ・しょうた
1992年11月5日生まれ、東京都出身。近作は「ウソ婚」(23年フジテレビ系)「先生さようなら」(24年日本テレビほか)「青島くんはいじわる」(24年テレビ朝日系)、舞台『DREAM BOYS』(23、24年)、映画『事故物件ゾク 恐い間取り』(7月25日公開予定)