5月30日に公開される『BAD BOYS -THE MOVIE-』。自分を助けてくれた伝説の不良に憧れ、裕福な家の一人息子から一転、族の世界に足を踏み入れる主人公・桐木司を演じるのは豆原一成(JO1)。司が出会う「極楽蝶」のメンバー、川中陽二を演じるのは池﨑理人(INI)。1980~90年代に連載された伝説的コミックの映画化で、熱い絆を演じた2人に撮影秘話を聞いた。
5月30日公開
お互いの知られざる魅力
――初共演のお2人ですが、共演して発見された素敵なところは?
豆原 理人はクールでかっこいいし、声も低くて、映画の中だとコワモテじゃないですか(笑)。でも、話してみると、すごく天然な部分や、ちょっとおちゃらけている部分だとか、すごく面白い人だというのを感じて。僕は人見知りで、なかなか自分からしゃべりかけるタイプじゃないので、理人の方からガツガツ来てくれて。優しいし、本当に好青年っていう感じだなと思いました。
池﨑 素敵なところ? めちゃめちゃいっぱい……やっぱり気が合うところですね。
豆原 (照笑)
池﨑 性格というか、温度感? 波長みたいなものが似ていて、結構2人とも落ち着いているのが好きなタイプで。ね?
豆原 そうね。
池﨑 2人ともアウトドア派ではないので。それこそ一緒に僕の家に来てしゃべったり、会ったり、メシ食って…みたいな。2人でずっとしゃべっていたりします。
――どんな話をされるんですか?
豆原 撮影中は、仕事の話が多かったね。
池﨑 うん。お互いのグループの話をしたり。
豆原 お互いのグループの話をすることが今までなかなか無かったので、撮影の空き時間に話したり。車移動がたまに一緒だったんです。行き帰りが同じ車だったので、その時に。
池﨑 演技の向き合い方を教えてもらったりね。
豆原 いえいえ。
池﨑 演技って難しいなと思いながら『どう思う?』っていろいろ相談していて。2人で一緒に演技レッスンを受けたりもしたのですが、その時もわからないことはいろいろ聞かせてもらって。
豆原 そんなそんな。
池﨑 まめちゃんと演技しているとホントに面白いんです。別人なんですよね。すぐに別の人間になるから『すげぇな…かっけえ』と思って、そこに食らいつくように。BADBOYSなので、いかつさをちゃんと出せるよう頑張りました。
豆原 いかつかったよ。
池﨑 いやぁ、まめちゃんはホントにお手本ですね。
豆原 全然、まだまだです!
――喧嘩のアクションシーンはいかがでしたか。
池﨑 すごい難しかったね。
豆原 難しかったね~。
池﨑 練習の時、すごい筋肉痛になるし。
豆原 わかるわかる。
池﨑 普段、蹴りなんて…。2人 しないもんなぁ(笑)。
池﨑 やっぱり本当のパンチとは違っていて。
豆原 ね、見せるパンチというかね。
池﨑 そう。でも、やっぱりまめちゃんパンチ速いし。めっちゃかっこよかった。
豆原 いやいや、でもお稽古、結構やったね。大変だったよね。
池﨑 やったね。動きの流れを作りながら、先生と。ここで殴られるとか、投げられるとか。
豆原 楽しかったですね。やられたいなとずっと思っていたので。
池﨑 殴られるほうだ!
豆原 小さい頃から、やられてぇなって。
池﨑 あははは。
豆原 今回、やられるシーンが多かったので、楽しかったですね。撮影していて最高でした(笑)。
――お互いのお芝居に思われたことは?
豆原 理人は初めての映画じゃないと思うぐらい本当に自然で、川中陽二という役を理人らしく演じていたのが、すごくかっこいいなと思いました。
池﨑 嬉しい。
豆原 理人だけのシーンは、撮影の時は見ていないので、映像になって見た時にすげえ陽二だなと思って。
池﨑 おお~。
豆原 すごく勉強になったし、陽二っぽさは僕には演じられないなと思っていたので、すごいなと思っていました。
池﨑 僕も、(桐木)司の無邪気さ、かわいらしい性格をしっかりまめちゃんらしく見せていて、すごい尊敬ですよね。こんなのできないわと思いながら。クオリティーも段違いだし、めっちゃすごいと思って。あとは恋愛とか、キュンキュンするシーンも、自分が現場にいないシーンは完成した映画で初めて見たから、普通にまめちゃんということを忘れて、ただキュンキュンしてたね。
豆原 あはは。そうなんや。
池﨑 ああ……くっつくんかな2人って(笑)。めっちゃ良かった。
――エンドロールでJO1の主題歌が流れます。
豆原 シンプルに漢を歌った、仲間を歌った曲になっていて。メンバーの(金城)碧海くんと(河野)純喜くんが詞を書いてくれました。2人に「こういう物語で」というのを話して、純喜くんには台本も渡していて。
池﨑 すごい!
豆原 漢というフレーズが歌詞に入っていたりするので、僕に対しての愛も若干感じながら(笑)。
池﨑 いいね。
豆原 この作品に込めた思いを全部歌詞にしてくれて、本当に嬉しかったし、最高な曲ができたんじゃないかと思います。エンドロールを見た時に、グッとくるものがありました。初めての主演映画の主題歌がJO1で。
池﨑 たしかにアツイ。すごい爽やかで、明るい要素もあるよね。
豆原 疾走感系のね。
池﨑 そう、疾走感系! ほんとかっこいいと思ったし、純喜くんと碧海くんから後押しされているような感覚があって、すごい嬉しかった……。先輩の曲が使われて、映画を作り上げている感じがして。
豆原 ありがとうございます!
<続きは 日本映画ナビVOL.117をご覧ください。>
写真/栗原達也 文/多賀谷浩子 ヘア&メイク/ [ 豆原] 田村裕子、[ 池﨑] 金光柚香(MASTER LIGHTS)
スタイリスト/ [ 豆原] 岡本健太郎、[ 池﨑] 山田莉樹
原作:田中宏「BAD BOYS」(少年画報社 ヤングキングコミックス刊)
監督・脚本:西川達郎 脚本:峰尾賢人
出演:⾖原⼀成(JO1)、池﨑理⼈(INI)、⼭中柔太朗、井上想良、井頭愛海、岩永丞威、⼤下ヒロト、⼭⾕花純、兵頭功海、⻘柳翔
東映配給 5月30日公開
©田中宏・少年画報社/映画「BAD BOYS」製作委員会
まめはら・いっせい
2002年5月30日生まれ、岡⼭県出身。20年にJO1のメンバーとしてメジャーデビュー。主な出演作に映画『劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリア』(22年)日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」(24年)など。
いけざき・りひと
2001年8月30日生まれ、福岡県出身。21年にINIのメンバーとしてメジャーデビュー。主な出演作にテレビドラマ「コンビニ★ヒーローズ~あなたのSOSいただきました!!~」(22年)。本作が映画初出演作となる。