死刑囚の冤罪をひも解く社会派ミステリー「連続ドラマW シリウスの反証」で中島裕翔が演じるのは、冤罪被害者の救済活動に取り組む団体「チーム・ゼロ」に所属し、25年前の一家惨殺事件の犯人とされた人物の再審請求に挑む弁護士・藤嶋翔太。実在する団体がモデルとなっている。
1月10日スタート WOWOWプライム/WOWOWオンデマンド
毎週土曜 後10:00~11:00
台本を読んで自分の偏見にも気付かされました。
「実際の冤罪事件の記事を調べたり、冤罪をテーマにしている韓国映画『弁護人』(2013年)とクリント・イーストウッド監督作の『リチャード・ジュエル』(2019年)といった作品を見ました。すごく心が動きましたね。どちらも人情味のある弁護士が“命がかかっているんだ、“この人を助けるんだ”といった重さを背負って事件に取り組んでいく。その姿はすごく大事にしたいなと思った部分なので、そこのアプローチを勉強しました。再審請求に挑むという話ですが、実際にそれがどれだけ難しいことなのか、そして、それに関わって苦しんでる方々全員を救えるわけではない…という、どうしようもない葛藤も、リアルに見せられたらと思います。この作品には、自分が知らないうちに思いこんでしまっていることや偏見、バイアスがかかってしまう状況への問題提起もあります。今のように情報過多で真相が分かりづらいネット社会の危険性、自分でちゃんと見極め、情報の取捨選択をしなければいけないという部分にも切り込んでいる作品だと思います。自分自身も台本を読みながら“絶対犯人でしょ”と思ってしまったり、思い込んでしまうのも人間ならではで。藤嶋もバイアスがかかっているところから始まって、事件に対して前のめりに関わる中で遂げていく内面の変化を、どうやって見せていくか、その機微みたいなものを、慎重に監督と話し合いながら作って演じていきました」
<続きは、TVnavi2月号をご覧ください。>
写真/西村彩子(SELF:PSY’S) 文/落合祐桂里 ヘアメイク/FUJIU JIMI スタイリスト/小松嘉章(nomadica)
1993年8月10日生まれ、 東京都出身。近作に「大奥 8代・徳川吉宗×水野祐 之進編」(23年)、映画『# マンホール』(23 年)『366 日』(25 年)などがある。
