高校生たちが競技かるたに出会い、友達との意見の食い違いや自分の悩みなどと向き合いながら、青春をひた走る姿を描く「ちはやふる‒めぐり‒」。競技かるたの世界に入り青春を見つけた藍沢めぐる(當真あみ)と、かつて熱い青春を経験した競技かるた部の顧問となり、新しく自分の道を模索し始めた大江奏(上白石萌音)を演じる思いに迫る。
毎週水曜 後10:00〜11:00 日本テレビ系
高校生ならではの〝時間の有限さ〟を感じてほしい—當真
心の持ちようで何歳になっても青春はできるもの—上白石
——初共演のお2人ですが、最初の印象と撮影に入られての印象に変化はありましたか?
當真 私はずっと映画『ちはやふる』シリーズを見ていたので、萌音さんと最初にお会いした時、心の中で「かなちゃんだ!」と思いました(笑)。なので、最初は「大江先生」と呼ぶことに、すごく違和感がありました。自分が「ちはやふる」の世界にいると、その時はまだ思えていなかったんですよね。萌音さんは本当に素敵な方で、撮影中もすごく勇気をもらいました。それに、梅園高校のメンバーに近江神宮のお守りをくださったんです!
上白石 私のあみちゃんの第一印象は、「なんて、かわいい人なんだろう」でした。でも、いろいろとあみちゃんのことを知って、現場での姿を見ていくうちに、あみちゃんに抱く印象が「かっこいい人」に変わりました。本当に自分のすべきことが分かっていて、自分ができることも分かっている。そこに向かって粛々と計画を立てて、努力を積み重ねられる人で、このかっこいい座長のもと、みんながあみちゃんのことを素敵だなと思いながら一緒に頑張った日々でした。
——毎話、自分と向き合う生徒たちの姿に胸が熱くなりますが、撮影で印象に残っていることは?
當真 本当にたくさんあります。その中で一番心に残っているのは、やっぱり大江先生とのシーンです。最初の方は、萌音さんとの会話シーンが多かったんですが、その1つ1つの台詞があたたかくて…。
めぐるは、最初はかるた部に入るのを拒否していました。自ら“青春”の時間から身を引こうとしていためぐるに、大江先生が優しく手を差し伸べてくれたんです。めぐるを通して、萌音さんが私にも声をかけてくださっているような感覚になりながらお芝居をしていました。
上白石 あみちゃんもそうですし、ほかの生徒さんたちも全員そうなんですが、言葉を発しなくても目を見ているだけでお話ができるような本当に素敵な役者さんばかりでした。そんな皆さんのお芝居を見ていて、あまりにいいお芝居をなさるので、本当に“悔しいな”と思うことがたくさんありました。でも見ているだけで、自然とみんなを愛して応援する大江先生の気持ちになれたので、本当に感謝しております。
——上白石さんは、10年前の映画『ちはやふる』シリーズの時のご自分と重ね合わせることはありましたか?
上白石 10年前の私たちは、撮影中はそれぞれが持ち寄ったものを合わせて作る、寄せ鍋のようにお芝居を作っていたんですけど、皆さんは“畑から一緒に耕してる”みたいな、そういうアプローチの違いがあって、見ていてとても面白かったです。
<続きは、TVnavi9月号をご覧ください。>
写真/福本邦洋 文/落合佑桂里
とうま・あみ
2006年11月2日生まれ、沖縄県出身。映画『雪風 YUKIKAZE』が8月15日、『ストロベリームーン』が10月17日公開。
かみしらいし・もね
1998年1月27日生まれ、鹿児島県出身。ミュージカル『ナイツ・テイル -騎士物語-』ARENA LIVEを8月2日〜10日まで(東京ガーデンシアター)公演。