7月4日にスタートするTBS系金曜ドラマ「DOPE 麻薬取締部特捜課」は、髙橋海人演じる特捜課に配属された新人の麻薬取締官・才木優人と、中村倫也演じる不真面目な教育係・陣内鉄平がバディを組み、新型ドラッグ〝DOPE〟や異能力者たちが引き起こす不可解な事件の解決に挑む麻取アクションエンターテインメント。
7月4日(金)スタート 毎週金曜 後10:00〜10:54 TBS系
体を動かし、想像力で脳みそを回しながら撮影しています—髙橋
複雑な世界観を表現するスキルがいる作品だなと—中村
——出演オファーがあった時の感想は?
髙橋 最初は自分で大丈夫か…って不安でしたけど、ご一緒してみたいと思っていた倫也さんも出演されると聞いて、「出ます!」と返答しました(笑)。あと、CGをフル活用したカッコいいアクションシーンも日本であまりないだろうなと思ったので、頑張ってみたいなと思いました。
中村 海人の「だが、情熱はある」(23年)とかを見ていて、主役としていろんなものを引き込める人だなと思っていて。そんな海人に、陣内としてどういうふうな刺激というか、揺さぶりをかけられるか、やりがいがあるなと思いましたね。
——脚本の印象はいかがでしたか?
髙橋 真っすぐな才木に気持ちを乗せやすいなと思いました。異能力者たちが戦うアクションシーンもたくさんあるんですけど、どうやって撮影するのかイメージがつかなくて、現場が楽しみでした。
中村 DOPEという謎のドラッグが蔓延した近未来の日本という設定で、もしかしたらディストピアの一歩手前ではあるのかな。その中で異能力を持った人たちが、それぞれどういうふうなモチベーションや葛藤を抱えていて、能力バトルありアクションありで、また、ジウ(井浦新)という謎の存在がいて…って、本当に要素が多くて。複雑に絡まったこれらを表現するスキルもいる作品だなと思いましたね。
——才木は未来予知、陣内は超視力と、特捜課のメンバーたちも〝異能力〟を持っています。
髙橋 自分も予知能力が欲しいなと思いました。でも、未来が見えるってやっぱり怖さもあって。「DOPE」の世界では、才木が見える未来に対してどう動くかが重要なポイントにもなってくると思います。
中村 多くの作品で未来予知は作中屈指の能力の種類じゃないですか。でも今作では主人公(才木)がその能力をまだ使いこなせない、向き合い方も定まってないというのは、新しさがあるなと思います。それで、ただ目がいいっていう能力を持つ陣内が割と強者になっているのが面白い。アクションシーンって、相手が殴りかかろうと構えたのを見て、リアクションとして避けるとか殴られるっていうのが芝居の基本なんですけど、目がいいという異能力がある故に、相手が構える前から避け始めないといけないのが逆に難しいですね。芝居でもアクションでも「先取りするな」って20年間言われて生きてきたのに、先取りしないといけないっていう。相手役の人は「まだ殴りかかってないだろ」って思いながら戦うことになるので、イライラするだろうな(笑)。
<続きは TVnavi8月号をご覧ください。>
写真/竹中圭樹(アーティストフォトスタジオ) 文/澤登絵奈 ヘアメイク/[髙橋] 浅津陽介、[中村] 松田陵(Y’s C) スタイリスト/[髙橋] 横田勝広(YKP)、[中村] 松本 ユウスケ(anahoc) 衣装協力:[中村]シャツ SHOTAHIYAMA(050-3479-3933)、パンツ JNBY(マツオインターナショナル カスタマーサービス/0120-29-1951)

たかはし・かいと
1999年4月3日生まれ、神奈川県出身。初の時代劇に挑戦する映画『おーい、応為』が10月17日、芳根京子と初共演する『君の顏では泣けない』が11月公開予定。
なかむら・ともや
1986年12月24日生まれ、東京都出身。ゲキ×シネ『バサラオ』が6月27日〜7月17日の3週間限定公開。舞台『ライフ・イン・ザ・シアター』が9月5日より東京・大阪ほかにて上演。