ドラマNEXT「雨上がりの僕らについて」池田匡志✖️堀 夏喜

　６年ぶりに再会した高校時代の元親友の奏振一郎と真城洸輔。再会をきっかけに２人は過去と向き合い、自分自身を見つめ直しながら前に進み始める。時に傷つけ合いながらも、不器用に想い合う２人の恋模様を描く本作。学生時代の苦い思い出から同性愛者であることを隠し、恋に臆病になっている奏役の池田匡志と、奏がかつて想いを寄せていた相手・真城役の堀夏喜の〝雨上がり〟の思い出とは？

７月２日（水）スタート　毎週水曜　深0：30〜1：00　テレ東系　

奏の日常に溶け込めるように演じていきたい—池田

自分らしさを入れながら真城を演じていきたい—堀

——お互いの印象を教えてください。

堀　たぶん、僕と池田くん同じことを言うと思うんですけど、「白いな」って…あれ？　こういうことじゃないかな（笑）？

池田　合ってます。見た目の第一印象ってことですよね。僕も「白いな」と思いました。あと、スタイルの良さにも驚いたんですが、話し方がおっとりというか柔らかい雰囲気ですごく素敵だなと感じました。

堀　池田くんは舞台にも出演されているから、発声からもう違うなって。

池田　いやいやいや…。

堀　これ！　今の「いやいやいや」がめっちゃ良い声です。芯のある話し方をされていてすごいなって思うし、少し低めな声色から男らしい一面が出ていて、見た目とのギャップがある方だなって印象を持ちました。

——それぞれ演じられる役は、どんな人物だと感じましたか？

池田　僕が演じる奏は、繊細で優しくて、誰にも言えない孤独を抱えていながらも懸命に生きる強さを持っている人物です。それに喜怒哀楽も激しくてわかりやすいかわいい一面がありつつも、心の中に声なき思いや叫びがずっとあるような人だなと感じます。僕自身は、思ったことは結構口に出すタイプで、奏と同じく喜怒哀楽がわかりやすいはずです。少し似ている部分のある奏が真城と出会って、どう変わっていくのか演じる僕自身も楽しみです。

堀　僕が演じる真城は、とにかく元気で天真爛漫な、自分の感情にストレートに行動したり発言したりする明るい人。でもその裏には、家庭の事情やコンプレックスを抱えている二面性というか光と闇みたいな部分が明確にある人だなと思っています。共通点があまりないなって思っていたんですけど、真城はランニングとか体を動かすことが好きで、そこは似ているかな。ただ真城の明るさは、自分の中にはないので、彼のテンションをつかむまで大変かもしれないなと思っています。

——自分と反対な役を演じる上で意識していることはありますか？

堀　僕は、見た目や私生活をどんどん役にそろえていってから、役に入るタイプなんです。今回の役も決まってから、トレーニングの回数が自然と増えて、体がアクティブモードになったり、髪の毛も短く切ったりして、やっと自分の中で整理がついて「よし、こっから入っていくぞ！」という気持ちや真城モードになりました。あと、漫画が原作なので、真似するだけでは僕が演じる意味がなくなってしまう気がするので、原作に対してのリスペクトは持ちながらも、〝堀夏喜〟という人間味や自分らしさも入れながら演じていきたいですし、原作を読んで、ここは絶対にリンクさせたいと思った部分があるので、そこは監督と話しながら作っていきたいです。

池田　奏は黙っている時間だったり、会話の間だったり、しぐさや目線に彼の孤独や不安、希望が詰まっていると思っていて。そこを僕が意識しながら演じられたら、奏の存在が証明できるんじゃないかなと思っています。堀さんも私生活から役に寄り添うとおっしゃっていたんですが、奏がマリモや豆苗を育てているので、僕も１カ月前から育て始めました。そういった奏の日常に溶け込みながら、作品を作っていけたらいいなと思っています。

＜続きは　ＴＶｎａｖｉ8月号をご覧ください。＞

写真／飯田かずな　文／宮西由加　ヘアメイク／［池田］岩村尚人（SPIELEN）、［堀］福田翠（Luana）　スタイリスト／［池田］金田健志、［堀］中瀬拓外